ハーティストstory~お隣さんのごはん~

頑張りは、誰かが必ず見ていてくれる。”ハーティスト”として働く方から寄せられた、日常の心温まるストーリーをご紹介します。

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ハーティストが出会った、心温まるおはなし。

「ではまたお伺いします! ありがとうございました」

事情があって買い物に行くことができない方のために、食事や日用品をセブンイレブンからお届けするのが私の仕事。
そして、いつも伺っているお宅にお届けが完了し、マンションを出てほんの数秒後の出来事だった。

「昨日、あんたの車の後ろについていったんや!」

……!?

ドキッと緊張感が走り、一瞬背筋が凍った。

男性の威勢のいい掛け声にびっくりした。この顔に見覚えがある
お届け先のお客様の隣に住んでいる方だ。
私に話しかけているのかと周りを見渡すが、私しかいない。

まさかのストーカー……?
確かに、昨日のお届け後に後ろの車がずっとついてくるなあとは思っていた。しかし、お隣さんだとは思いもしなかった。

「えっ……」

この仕事を始めてからというもの、そういった状況になったことがないので、言葉が出なくて動揺していると

「あんたの車の後ろについて行けば、どこのお店かが分かるかと思った」

働いている場所まで特定されてしまったのか……と恐怖心を抱きかけたとき

「いや~、ほんの3日間だけどさ、ウチの嫁さんが入院するから晩ごはんをどうしようかと思って。あんたが隣のお宅にごはんを届けていることは前から知っていたから、せっかくならその店で買おうかなと思ったもんでね」

あっ……なんだ。
私の早とちりだったようだ。
少しでも疑ってしまったお隣さんに申し訳なくなった。

「そういうことだったんですね。突然でびっくりしてしまったもので、すみません!」

言葉に詰まったことを詫びると、そのご主人は満面の笑みでニカッと笑ってこう言った。

「あんたが隣を訪ねているのを何度か見かけたことあるんやけど、いつも感じが良くて信頼されるのも納得だよ。細かい気遣いがありがたいと隣の旦那も言ってたからね。だから、ちょうどいいこの機会にあんたのところでごはんを買おうと車でついていったんや」

「そう思っていただけて、とても嬉しいです! ありがとうございます!」

特別に意識はしていなかったものの、お客様以外の方からも仕事ぶりを見てもらえて信頼してもらえるということは、何よりも嬉しい。
お隣さん、疑ってしまって本当にごめんなさい……!

ところで、ごはんは無事に食べられたのだろうか。

「ほら、ウチなんかいつも嫁さんが用意してくれているし、男一人の食事なんてどうしたらいいか分からなくてさ。何を食べたらいいか分からないし」

思い返せば、ごはんの時間にお届けに伺ったときは、いつもお隣さんの前を通るとごはんのいい香りがしていた。
この間はきんぴらだったのか、香ばしくて甘い香りがマンションの廊下に広がっていたのを思い出した。

「きんぴら……」

美味しそうだったもので、合っているかも分からない料理名を思わず口にしてしまった。

「おお! そうそう、この間はきんぴらだったんや。あれは絶品だよー! ただの野菜炒めだって嫁さんにかかれば米が進む進む……っておっとっと、別に惚気てるわけじゃないからね」

恥ずかしそうに頭を搔くお隣さん。奥さんの手料理について話すときの目は生き生きとしていた。その姿が微笑ましくて、心があたたかくなった。

「そうやって話してくださるって素敵なことですよ。退院されたら奥様にも伝えてあげてください」

「いやいや、いいよーそんなの。改まって恥ずかしいからさ。まあ、でも食事を用意するのが面倒くさいから早く帰って来てほしいね」

照れ隠しで言っているのがわかった。
なぜなら、お隣さんの顔が真っ赤になっていたから。

「結局この間は信号であんたの車を見失って、別のスーパーで調達したんやけどね」

「そうだったんですね。ごはんを買えたならよかったです。奥様の手料理には適わないですが、セブンイレブンも美味しいメニューがたくさん揃っていますよ。そろそろおでんも美味しい季節ですから、ぜひ来てくださいね!」
「お、いいね。おでんは大根がいちばん好きだね」

頑張りは、必ず誰かが見ていてくれる。そして、そこからまた人の輪が広がっていく。
そうやって人と人のつながりを感じながら働くことって素敵だなと、つくづく思った。
毎日に感謝しながら、また明日もがんばろう。

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