ファストファッションから「エシカルファッション」の時代へ。知っておきたい洋服の社会貢献

「エシカルファッション」を知っていますか? 初めて聞いた方も多いかもしれません。「エシカルファッション」とは洋服を買う時に社会貢献のチャンスがあるファッションのこと。洋服を買うだけで社会貢献? 今回は、大人の女性として知っておいてほしい「エシカルファッション」についてお伝えします。

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エシカルファッションとは?

エシカル(ethical)は「倫理的な」という意味で、エシカルファッションとは「倫理的なファッション」のことを言います。衣類が作られ、それを買った人が身に着け、そして最後に捨てられるまでの全過程において、自然環境を汚さない素材を使い、働く人にとって望ましい労働環境と適正賃金、貧困地域の支援、などに配慮するファッションのことです。

詳細はETHICAL FASHION JAPAN やSustainable Japan のHPなどをご覧ください。

あなたの選ぶ洋服が、貧しい国の人たちや地球を救うことにつながる「エシカルファッション」。「何を選ぶか」は自分にとって重要だけれど、社会にとっても重要な意味をもつのです。以前、「いらなくなった衣類の引き取りサービスを利用して社会貢献」という内容の記事を書かせていただきました。実は、いらなくなるより前、その洋服を買う時すでに社会貢献のチャンスがあるのです。

劣悪な労働環境が起こした事件

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2013年にバングラディシュで起きた「ラナプラザ縫製工場ビル倒壊」をご存知でしょうか? 犠牲者は1,100人以上。原因は劣悪な労働環境とされています。この縫製工場では、現地の人たちが安い賃金で雇われ、多くの先進国の衣料品の縫製が行われていました。あなたの買おうとしている衣類の値段が驚くほど安く、アジアなどの新興国で作られていたら、もしかしたらそれは、このような劣悪な環境の工場で、安い賃金で働く人たちが、汚染された素材を使い、ごみを垂れ流しの状態で作ったものかも知れません。

ファストファッションからエシカルファッションへ

2015年6月7日の朝日新聞朝刊に掲載された記事のタイトルです。概要をまとめます。
ファストファッションとは速い(ファスト:fast)流行を取り入れつつ低価格に抑えた衣類を大量生産し、短いサイクルで販売するブランドやその業態のことです。大量生産によりコストを減らし、アジア等で縫製して人件費を減らすことで低価格を実現しています。代表的なブランドとしてZARA、H&M、FOREVER21、GUなどが挙げられます。これによってファッションの大衆化が進みましたが、近年は売り上げが伸び悩んでいます。そのきっかけは東日本大震災。「大量生産への疑問」が生じ、環境や持続可能性に配慮したエシカル消費へと移行したのではないかとされています。

エシカルファッションを取り入れるなら

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エシカルブランドには主に2つのタイプがあります。1つは、初めからエシカルブランドとしてスタートしたステラマッカートニー、ピープルツリー、インヒールズ、マザーハウス、テゲ・ユナイテッドなど。もう1つは、普通のブランドがエシカル化したH&MやGUのユニクロ、ラグジュアリブランドがエシカル化したエルメスやフェンディ、ヴィヴィアン・ウエストウッドなど。一例をあげましたが、この他にもエシカルブランドで検索するとたくさんみつかります。決して安くはありませんが、ちょっと覗いてみて下さい。

おわりに

日本だけでなく、世界の問題において何かできないかと悩んだことはありませんか? 募金が手っ取り早いけれど、まとまったお金じゃないといけないような気がするし、募金箱もどれが本当に届くものなのかわからなかったりして。でも実は、必要にかられて買うような洋服ひとつでも、世界のどこかの誰かのためにできることってあるんです。ファストファッションもかわいい物がたくさんありますし、全ての洋服をエシカルファッションにするのは難しいかもしれませんが、1シーズンに1着でもいいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

【参考】

※ ETHICAL FASHION JAPAN
※ Sustainable Japan