10代〜20代で求める環境と30代で求める環境の違い

3人目を妊娠して8ヶ月に入ったある日、私の体に変化が生じました。 3人目は自宅出産を予定していましたが、診察を受けたところ体の状態や産後の生活を考えるともう1人では限界だろうと、健診にかかっていた助産師さんの判断により、急遽里帰り出産に変更となりました。 急ピッチで荷造りや転院手続きを済ませ、その5日後、私と2人の息子たちの生活は実家へと移りました。 実家とはいえ急な展開に戸惑いを隠せない私でしたが、いざ帰ってみると家族の温かさに触れたり、普段にはないサポートを受けることで一気に気持ちが和らぎました。 同時に年代によって求める環境には変化が生じるものだという気づきもありました。 ふと10代や20代の頃と今とでは私の中で追い求める環境が全く違ったものに変化していることに気づいたので、今回はそのお話をさせて頂こうと思います。

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刺激を求めた若年期、中年で求めるものは安らげる場所に

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10代、20代で追い求めたもの、それはおしゃれな街やお店、賑わう場所。
「最新」、「日本初上陸」、「世界初」などという言葉が特に響いたし、それらを身近に感じていたい、そう思っていました。
超がつくほどの田舎育ちの私ですが、高校卒業後、東京へと進学の道を選んだのもそれが一つの理由でもありました。

渋谷、原宿、表参道、青山、六本木、銀座。テレビで見て憧れた街はいつも興奮と刺激を私に与えてくれました。
自分が東京という地にいること、生まれ育った場所とは全く違う世界が見られることにとても有意義な感覚を持っていました。
それ故に田舎暮らしというと、すごく地味で何だか早く老け込んでしまいそうだし、おしゃれなどとは無縁の世界というマイナスイメージを頭に植え付けていました。

ところが、子育てが始まった30代の今、やはり親としては子どもが暮らしやすい環境を整えたいと考えるもの。
子どもが生き生きのびのびと笑顔で生活できる環境に焦点を当てて考えた時、果たして今の生活がベストなのだろうかと考える機会が増えました。

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出産を機に実家で生活することにより、確実にそれまでにはなかった子どもたちのはしゃぎ方、遊ぶ姿を目の当たりにし、尚更その疑問は膨らんでいきました。
高層ビル街は壮大な山へ、溢れ出てくる人々は姿を消し、そんな環境にすんなり馴染んでいく子どもたち。私自身、身も心もリフレッシュできる。そんな生活がとても心地よく感じるのです。

 

完全核家族生活とアットホーム生活の違い

私は地方出身者、主人は東京出身者ですが、西東京なので我が家と主人の実家もそれほど近くはありません。
そのため、普段の生活で自分たち家族以外の存在はほとんどないという状況ですが、今では私の両親と兄、そして祖母との共同生活なので子どもたちにとっては刺激の多い毎日です。
時々、姉家族や妹家族が遊びに来る時は子どもが7人揃うので我が子が全力で遊んでいる姿がとても微笑ましいです。

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そして何より老若男女問わず大勢と触れることで子どもたちの成長が著しいということ、私自身も自分の手が空く瞬間があることで毎日穏やかでいることができます。手が空くことで、これまでの我が子に対する接し方を客観視する余裕ができたのですが、自分に嫌悪感がするほど些細なことで苛立ち怒っていたんだなと気づきました。
子どもたちが私一人の手しかないことで、欲求を控えていたところもあったんだなとも感じました。母親としては反省の念にさいなまれてしまいます。

実家に依存したいというわけではありませんが、そういった背景を考えると定期的に人の手を借りることができれば、子どもにとっては勿論、親にとっても良い環境作りができるのではないかなと感じています。
後を絶たない虐待事件も各家庭が気軽にサポートを得ることができれば少しは減少するのかなと、つい考えてしまいます。

 

これからの人生を長期的スパンでじっくり考える

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生きていく上で何を基準に幸せと考えるか、それはその時々のステータスや状況に応じて変化していくもの。
先にも述べましたが、私の場合、独身だった若年期はモノや情報が溢れかえる都会で生活すること、それで心の充実が図れていました。
30代に突入してからの今、ことに親という立場になってからは、家族全員が楽しく平穏に暮らせる場所というものを追求するようになりました。

決して今の東京での生活をネガティブに捉えるわけではありません。都会には都会の魅力があるように田舎には田舎の魅力があるということへの気づき。

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今の私に実家という安らぎを求めて帰れる場所があるように、子どもたちにも実家と呼べる場所を用意してあげたいと最近は強く思うようになりました。家族ができたことでマイホームというものを意識するようになりましたが、終の棲家をどこに構えるか、これから時間をかけてゆっくりと考えていきたいと思います。