秋冬ファッションの定番素材「ウール」を上手に使い分け

しわになりにくくて暖かいウールのセーターやスカートは、これからの季節に大活躍。 実はウールにもいろいろあって、見た目や肌触りが違うのです。シーンに合わせて上手に使い分ける方法をお伝えします。

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ウール織物にもいろいろ

一口にウールといっても、ものによって見た目や肌触りが随分ちがいますよね。
ウール織物は5cm以上の長い毛を使った梳毛(そもう)織物と、5cm以下の短い毛を使った紡毛(ぼうもう)織物とに分けられます。

梳毛織物は表面の毛羽が少なく滑らかなので肌にふれてもあまりチクチクしません。光沢とシャリ感がありきちっとした印象なので、スーツ用に使われます。
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サージ、ギャバジン、モスリンと呼ばれる生地です。

紡毛織物は表面に毛羽があり柔らかく暖かみのある風合いで、コートやジャケットに使われます。
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ツィード、フラノ、フランネル、メルトンと呼ばれる布です。

シーンで素材を使い分け

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お仕事シーンできちっと見せたいときは、サージ、ギャバジンなど梳毛織物を。

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お仕事でも柔らかい印象にしたいときや、オフタイムにリラックスしたいときは、ツィードやフラノなどの紡毛織物やニットを。
キチンとした印象にも、柔らかい印象にもなれるウール素材。シーンにあわせて素材を使い分けてみましょう。

ウールにはこんな特徴があります

 
ウールが暖かいのは、「クリンプ」と呼ばれるちぢれが空気をためこむからです。

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空気は熱を伝えにくいので、体温で温められた熱が外に逃げないのです。またこのクリンプが弾力性も与えるため、やわらかくしわになりにくいです。
また、表面のうろこ状の「スケール」が液体状の水をはじきますが、気体状の水つまり水蒸気、例えば体から蒸発している目には見えない汗は吸収するので快適です。でも、このスケールが原因で縮み易いのが欠点ですね。

編物(あみもの)と織物(おりもの)って何が違うの?

布にはこの2種類があります。編物は糸を輪にしたものをつなげています。ニットとも呼ばれますが、これは英語のknit(編む)のことです。

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セーターやスェット、ジャージなどが編物です。ちなみにセーターとスェットの語源はsweat(汗)です。汗をかくほど暖かいセーターと汗を吸うスェット、です。
織物は、糸をそのまま縦、横に交差させて作ります。

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ブラウスやジャケット、スカートなど、「ニット」とつかないものは織物と考えて良いでしょう。

編物と織物の大きな違いは、「伸縮性」です。編物の方が伸び縮みし易いので、体にフィットして動き易きですね。下着や、スェット・ジャージなどのスポーツウェアに多いのはこのためです。でも伸縮性が大きいことは型崩れしやすいことでもあります。ニットを洗濯する時はネットに入れて、干す時は吊るさずに平らに広げて干す「平干し」が良いとされるのはこのためです。

これから、ウールが大活躍の季節。
特性を知って、より快適に冬に備えましょう!