【婚活サプリ】人生で選び取るものは、私自身が決めていい 〜池田園子『はたらく人の結婚しない生き方』〜

アラサーの独身女性のなかには結婚に対して、迷いや葛藤を抱えている人が多いのではないでしょうか。結婚するための努力、いわゆる婚活に悩んだり疲れたりしたとき、自分を励ましてくれるのは友だちや家族だけではありません。恋愛や結婚をテーマにした本や映像のなかには「婚活サプリ」をもいえる作品があります。

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結婚は義務感でするものじゃない

今回紹介する「婚活サプリ」は、池田園子さんのエッセイ『はたらく人の結婚しない生き方』です。大人女性向けのWebメディア「Project DRESS」の編集長として活躍する著者が、自身の離婚経験や出会った女性たちの実体験をもとに女性の生き方の多様性について考察しています。

タイトルには「結婚しない生き方」と掲げられていますが、けっして結婚を否定したり、生涯独身を奨励したりするような内容ではありません。ただなんとなく「結婚はするのが当たり前」「結婚できないのは普通じゃない」という価値観がいまだ根強く影を潜めている現代において、自分の人生に必要なものは自分自身で選び取っていいんだよと、優しく寄り添ってくれる一冊なんです。

「結婚」に義務感を感じて本意でないのに結婚をする必要はありません。(中略)大人になったら結婚するもの、結婚して子どもを持つものといったイメージは、いったん捨ててみてもよいのではないでしょうか。

池田園子『はたらく人の結婚しない生き方』p.19より引用

いろいろな女性が自分らしく生きている

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『はたらく人の結婚しない生き方』のなかには、たくさんの女性が選び取った生き方の例が紹介されています。

たとえば、生涯現役で働くために60代以降のキャリアとしてカウンセリングを学びはじめた50代女性の例。彼女はすでに、自身で起業して中小企業や個人事業主向けのコーチング事業を行っているというのに、ずっと新しいことに挑戦し続ける姿勢は素直に見習いたいものです。

また16年連れ添ったパートナーと結婚というかたちをとらずに生活しているものの、お互いを思いやるほのぼのしたコミュニケーションのなかで幸せに暮らしている40代女性の例。一方、自分は外でバリバリ仕事をするタイプではないからと、専業主婦になることを目標にセルフプロデュースをし、弁護士の男性を射止めた女性の例……。

この本で紹介されている女性の生き方を一つひとつ読み進めていくと、自分の人生は好きなように決めていいんだと心から思えるような気がします。結婚も離婚も経験した著者が、それぞれの女性の生き方について、どこにも偏ることなくフラットに紐解いてくれるので、自分の意志で選択をしていいんだと、心がすっと軽くなるんです。

人生のなかで何を選び取るのか。女性は、妊娠に年齢的なタイムリミットがあること、男性なみに働ける体力がないことなど、求めるものすべてを手に入れることがなかなか難しいのが現状です。

だからこそ、自分が何を選び取って生きていくのか。周囲の雑音に惑わされずに、自分が本当に求めるものを手にしていけばいい。肩の力を抜いてふっと楽な気持ちになれました。

『はたらく人の結婚しない生き方』
著者:池田園子
出版社:クロスメディア・パブリッシング
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