【婚活サプリ】年末の帰省「まだ結婚しないの?」攻撃にボロボロになったら…… 〜 雨宮まみ『ずっと独身でいるつもり?』 〜

アラサーの独身女性のなかには結婚に対して、迷いや葛藤を抱えている人が多いのではないでしょうか。結婚するための努力、いわゆる婚活に悩んだり疲れたりしたとき、自分を励ましてくれるのは友だちや家族だけではありません。恋愛や結婚をテーマにした本や映像のなかには「婚活サプリ」ともいえる作品があります。

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「まだ結婚しないの?」攻撃に備えておきたい一冊

今回紹介する「婚活サプリ」は、2016年11月に逝去された雨宮まみさんのエッセイ『ずっと独身でいるつもり?』です。雨宮さん自身を含め、「結婚したいのにできない独身女」たちの痛みがひしひしと伝わってきます。いま婚活にいそしんでいる女性ならきっと涙腺が緩んでしまうはず。

でもこの本は、けっして結婚できないことを茶化したり、自虐したりするものではありません。雨宮さんが、結婚できない独身女に対する世間からの強い風当たりを一手に受け止め、かばってくれているような気がします。

年末年始の帰省、家族や親戚に「なんで結婚できないの?」「選り好みしてるんじゃないの?」「もういいトシなんだから」と責め立てられ、もう立ち上がれない……と思ったら、手に取るのをすすめたい一冊です。

結婚できなくたって「人間失格」じゃない

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結婚したいのに、できない。そんな女性は年々増加の一途をたどっているのではないでしょうか。メディアでよく「ダイバーシティ」なんて言葉を耳にしますが「いいトシした女が独身でいること」は多様性のひとつには入らないようで。いまだ世間から生暖かい目で見られます。

『ずっと独身でいるつもり?』は、自身がそんな生暖かい目にさらされ、傷付いたり、憤慨したりしながらも、負の感情とどうやって折り合いをつければいいか、雨宮さんならではの表現で伝えてくれる「おまもり」のような本です。

年末年始の帰省シーズンは「まだ結婚しないの?」攻撃にさらされる機会が増えるでしょう。しかも、それが家族や親戚といった親しい人から浴びせられるとなるとダメージも絶大。自宅に帰ってきてからひとりでズーンと落ち込むなんて恒例行事を繰り返している女性も多いかもしれません。

雨宮さんも本書のなかで述べていますが、結婚できないだけで自分が自分を認めてあげられないのは、それこそがとても悲しいこと。どんなに仕事を頑張っていても、気の置けない友人がたくさんいても、結婚できないだけで「自分はなにか足りない人間なんじゃないか」と思ってしまうのは、とても不健全です。

結婚していない間、独身の人間はただ無為に生きてきたわけではありません。寂しさや孤独と戦い、働き、一人の生活をせめて快適にしようと努力したり、婚活や恋愛という、自分一人の努力だけではどうにもならないことに向き合ってきたりしたはずです。独身だからといって、そのことで自分を責める悪循環にだけは陥らないでください。

雨宮まみ『ずっと独身でいるつもり?』p.25より引用

結婚していないだけで自分が「人間失格」というわけじゃない。同じ立場だからこそ言える雨宮さんのあたたかい言葉が心にしみて、自己嫌悪に陥るのを防いでくれそうです。

「まだ結婚しないの?」攻撃が怖くて、帰省を憂鬱に感じているなら、『ずっと独身でいるつもり?』をおまもりとして荷物の中に忍ばせておいてはどうでしょうか。

『ずっと独身でいるつもり?』
著者:雨宮まみ
出版社:KK ベストセラーズ
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