天気をブスのいいわけにしない。雨の日だって通勤美人

雨の日の朝、職場へ向かう道すがら、ふと目にとまったのは、パリッとアイロンのかかった白シャツを着たとてもキレイな人。顔の造形が特別美しいというわけではないけれど、丁寧にほどこされたメイクとすっきりまとめられた髪が、心地よい…

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雨の日の朝、職場へ向かう道すがら、ふと目にとまったのは、パリッとアイロンのかかった白シャツを着たとてもキレイな人。顔の造形が特別美しいというわけではないけれど、丁寧にほどこされたメイクとすっきりまとめられた髪が、心地よい爽やかさをまとっていました。

そして、彼女が一段と輝いて見えたのは、周りの女性たちがみんなあまりにも”ひどかった”からだと思います。湿気で髪はボサボサ、メイクはすでに滲んでいて、雨に濡れるために着てきたように無頓着な服ーー。かくいう自分もその”ひどかった”一員です。

「雨だからしょうがない」といいわけして美人をサボっている人がほとんどのなか、清潔できらきらした空気をまとったさきほどの彼女は神々しくさえ見えました。

 

天気をブスのいいわけにしない


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どんなに丁寧に身支度をしても、雨の日はすべてが台無し。職場につく前に、メイクはぼろぼろ、髪はぐちゃぐちゃ……。

それならいっそ、はじめから手を抜いてしまえばいい。朝から雨が降っているとそんなふうに考えてしまいます。もちろん、いつもキレイでいたいという気持ちはあるけれど、雨の日のブスは不可抗力。そうやっていいわけしてきました。

でも、雨の日神々しく輝く、通勤美人の彼女を見たとき、自分もあんな人になれたら、と思ったんです。

 

引き算の美しさがある


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雨の日はどうしてもメイクが落ちてしまうもの。でもだからといって、適当にやってしまうのはただのサボり。でも、逆にいつもと同じばっちりメイクをすると、ぼろぼろになったメイクが不潔な印象を与えてしまいます。

その点、雨の日の通勤美人は、丁寧に施したメイクなのに、湿気で崩れることがありません。それは、「引き算の美」を実践しているから。

ファンデーションは厚塗りにせず、さらっと筆ではけるだけ、にじみやすいマスカラは、透明タイプにチェンジ、アイブロウは自眉を活かして、パウダーで軽くなぞる……など、いつものメイクから引き算することで、雨の日でも崩れないメイクを実現しています。

でも、アイテムやステップは引き算するけれど、かける時間を短くするわけではありません。いつもより、ずっと丁寧にメイクを施していくことも、雨の日の通勤美人をつくるひとつの要素です。

 

抗わない素直さ


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雨をいいわけにして、メイクは適当にすませようとするのに、髪型や、選ぶ服と靴はいつもと変わらない、というのがいつもの自分。でも、いくら髪をゆるふわに巻いても、湿気で台なし。それに、乾きにくい素材の服は、通勤中に濡れてしまうと、オフィスについてからもしばらく気持ち悪いし……。履きなれたヒールだって、雨の日はなんだか歩きにくい。

だから、雨の日でも美しくいるためには、天候に抗わない素直な心をもつことが重要かも。まとめ髪にするだけで、湿気でボサボサになるのを防げるし、レインコートを羽織れば、服が濡れることはない。雨の日くらいヒールを諦めて、レインシューズを選んだっていい。

 

雨の日には、雨の日のファッションがある。自分のスタイルに執着しない柔軟な心が、通勤美人を美しく見せる所以かもしれません。

折りたたみ傘は思いやり


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職場までの通勤は電車を利用します。雨の日は、狭い車内に湿気が充満しているうえに、人がいつもより多い気がしてなんだか憂鬱。それに、みんなが傘を持っているので、誰かの傘が脚にあたってボトムスが濡れてしまうこともあります。

そんななか、手に傘を持っていない人はそれだけでスマートに見えます。それに、周囲の人の邪魔にもならないし、誰かを濡らしてしまうこともありません。

折りたたみ傘を選ぶことは、その人の思いやりの心のあらわれ。雨が降ったら慌ててビニール傘を買う、なんてことがないように、お気に入りの折りたたみ傘をみつけておくのがよさそうです。

 

天気をブスのいいわけにしない


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雨が降っていることをいいわけにして、通勤中のひどいありさまに目をつむっていたけれど、そんな自分の姿に向き合ってみたら、やっぱり変わりたいと思うはず。

通勤電車のなかで、雨に濡れる窓にふっと写った自分の姿に、すこしでも「いいかも」と思えるように。天気をブスのいいわけにしないのが、本物の通勤美人なんだと思います。

(文/近藤世菜)