ごろごろGW〜映画とダァラダァラのすすめ~

毎年、桜の急に散りゆく様を眺めながら、ゴールデンウィークになにをして過ごそうかと悩む人は多い。せっかくのまとまった休みなんだからなにか有意義に使わなければ……いやもっと正直に言えば、例え有意義と呼べなくても、なにも想定せずただ機会を取りこぼしながらダラダラ消費する様なことだけは避けなければ……。

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“もったいない”に追われて焦る人は多い。
しかしここではっきりさせておくべきは、休みを「ダラダラ消費する」ことと、休日を「ダラダラ過ごす」ことは別物だということだ。
前者は例えば「暇なので同じく暇そうな友人に連絡してみたところ髪切った後なら会えるらしいけど何時に切るかは決めてないみたいだからとりあえずそれまで恵比寿をぶらぶらして気づいたら4時で帰りたくなってきた途端現れた友達の髪型ブサイクになってるゥ」というもの。ダラダラしていて読みづらい。

一方後者は、「部屋で映画『ゴーストバスターズ』シリーズのサウンドトラックを流しながら、この日のために購入したふかふかのソファにお腹を出して横たわり、綿棒にオリーブオイル(エクストラバージン)を含ませて、日長ヘソのゴマをとる」というやつだ。こちらは行為そのものはダラダラしているが、どこか爽やかなイタリアの風が吹いていないか。なぜならこの部屋には「ヘソを綺麗に、健やかに」いう確固たる意思が存在しているからである。もしこの意思を持たずになんとなくヘソをいじり出したまま「ああ、なんとなくヘソのゴマ取ってたらもう夕方だ……」ということであれば、それは一日をダラダラ消費したに違いない。しかしそれは友達を訪ねて恵比寿に出かけても、母を訪ねて三千里行っても同じこと。三千里行ったらなんか母がいたというんじゃ調子がでない。自らで意思を持たなければ、貴重な休日の多くは途端にヒマと化す。そしてその先に待っているのは、ダラダラ消費したことで自らへ沸き起こる底なしの情けなさと、SNSを覗き見た自分自身から囁かれる疎外感に他ならない。

一人で過ごす休日に“もったいなさ”を感じる働く女子の多くは、自分の行動に“意思”を感じるのが苦手だ。もっとも私は、全ての行動に目的や意義を持つべき云々などというファンタジックなことを言っているのではなく「どうせダラダラするのなら、ダラダラすると決めてダラダラした方が、ダラダラに伸び代がある」というわけ話をしているだけ。この伸び代というのが先のサウンドトラックやソファの類であり、引いては吹き荒れるイタリアの風でもある。
さて、ゴマの話をしすぎたので、話を本当のヘソに戻します。

今回私は皆さんに、「ゴールデンウィークは家でダラダラする」と意思を持って決断することを迫りたい。これこそが、ゴールデンウィークのストレスを事前に解決するほとんど唯一の方法なはずだ。きっとそうだ。もし連休中に一日や二日予定が入っても、それはダラダラの合間に仕方なく飛び込んだ“悪くないイベント”であり、基本私の本懐はダラダラにあるのだと胸を張ろう。「家でゆっくりする」のとは違う。ダァラダァラとしてやるのだ。とはいえ、全くのノープランでダラダラするというのはなかなか難しい。私たちの心はそこまで強くできていない。

そこで、“ダラダラ”に別のキーワードを組み合わせて、ちょっとしたテーマを持たせる。ということで今回改めて提案するのは、「ゴールデンウィークは家でダラダラ映画を観る」ことだ。

映画館に行く必要はない。レンタルショップもやめておこう。
今回はとことんハードルを下げて家にいながら映画をダラダラと観るために、Amazonの提供するサービス『Amazonプライム・ビデオ』を利用することをお勧めする。
初耳の人のために簡単に説明すると、『Amazonプライム・ビデオ』とはあの通販大手のAmazonが展開する動画配信サービスで、インターネットを利用してドラマや映画が見放題というもの。このようなサービスではHuluやNetflixが有名だが、それらのサービスと『Amazonプライム・ビデオ』の大きな違いは、ずばり料金体系にある。誤解を恐れずに言えば、一部の人たちに取って『Amazonプライム・ビデオ』は今すぐ追加料金なしで利用できる、超お得なサービスなのである。
詳細に説明すると、『Amazonプライム・ビデオ』とはAmazonが提供する有料会員サービス『Amazonプライム会員』が利用することのできる動画配信サービスのことである。このプライム会員とは、年会費3,900円(2017年4月現在)を支払うことにより、メイン特典とも言える通販での「当日お急ぎ便(当日、または翌日に配達)」が利用でき、更に前出のプライム・ビデオが見放題、その兄弟サービスで、音楽が聴き放題の『Amazonプライム・ミュージック』も使えちゃうという、とにかくお得な会員サービスなのだ。年間3,900円ということは月額300円やそこらで3つのサービスが利用し放題で、正に早くて安くててんこ盛りという、その正体は牛丼なのではと思わせる充実ぶり……と勘のいい方なら気づいたかもしれない。“美味い”が抜けている……!
この点に関して、ひょっとすると人によっては、「プライム・ビデオはたいした作品なくて、観るものないんだよねー」とぼやく人もいるかもしれない。しかしこれは大きな間違いである。確かに提供されている作品数でいうと、他者の動画サービスと比べ必ずしも多いとは言えない。しかし少なくとも28,000点(2017年4月現在)ほどのコンテンツは揃っており、映画だけでも洋・邦合わせて3,500点ほどある。このなかに観たい作品が一本もないなんて人は、よっぽど映画を見尽くしているか、はたまた見知った映画にしか興味がないのである。皆さんにとってその多くはおそらく観たことのない作品であろうし、日頃映画関係の活動を行う筆者にとっても、十分お勧めできる作品量がある。

なぜ今回数あるサービスのなかで『Amazonプライム・ビデオ』をゴールデンウィークのお供に選んだかというと、巷に「そういえば私プライム会員だった」とおよそこのお得への自覚がない人々が多いからだ。もったいない! 
これこそもったいないというものだ。連休中ずっと自他のものを問わずヘソのゴマを取り続けるより、プライム会員なのにプライム・ビデオを利用していないことのほうがよっぽどもったいない。
もしまだAmazonプライム会員でない人は、上に記したメリットを鑑みた上で、加入するかどうかを決めればいい。そして既にプライム会員の人は、今すぐカレンダーの連休の欄に「ぷらいむ」と書き込もう。
どうやって観ればいいかわからないという人がいるが、基本的にはインターネットに繋がっているパソコンやスマホがあれば、いつでもAmazonのホームページから映画が見放題だ。そしてAmazonの純正品であるFire TV Stick等を使えば、テレビの大画面で観ることも可能(スマートTV等でも視聴可能)。ちなみにこのFire TV Stickというテレビに接続する小さな機器を5,000円程度(2017年4月現在)で手に入れれば、例えばWi-Fiさえあれば旅先などでもこいつをテレビにぶっ差せば、たちまちプライム・ビデオが見放題になる。つまり、どこでもダラダラ映画が観れるのだ。

いかがだろう。まだ白紙のゴールデンウィークを、映画を観ながらダラダラ過ごす覚悟はできただろうか?
意思を持ってグダグダする決心がついたなら、次回は具体的な作品選定を含め、「楽しく、グダグダ映画を観る」方法を紹介したいと思う。そしてそれは多かれ少なかれ、世に隠れる“暇の使い手”たちが日頃実践している、「己の中の祭り」のことでもある。
ちなみにお気づきだろうか、実は旅行に行く予定の人にも、ヘソのゴマを取る予定の人にも、『Amazonプライム・ビデオ』は立派なお供となり得ることを……!