少年と魔物のかけひき。幻想的な世界観のベストセラー文学が映画化【6月9日】公開

イギリスの文学賞を受賞し世界的ベストセラーになった児童文学『怪物はささやく』が、アカデミー賞受賞作品の『パンズ・ラビリンス』のスタッフによって映画化しました。日本公開を間近に控え、その魅力を今回はご紹介します。

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ベストセラー児童文学を映画化

© 2016 APACHES ENTERTAINMENT, SL; TELECINCO CINEMA, SAU; A MONSTER CALLS, AIE; PELICULAS LA TRINI, SLU.All rights reserved.

この映画の原作『A Monster Calls(邦題:怪物はささやく)』は、カーネギー賞受賞者2人の手によって完成した異色の作品。癌のため47歳でこの世を去ったイギリス児童文学作家シヴォーン・ダウドの遺稿を、カーネギー賞など数々の文学賞を受賞している作家パトリック・ネスが引き継いで完成させました。瞬く間に世界的なベストセラーとなった本作は、パトリック・ネス自身がスタッフに加わり脚本と製作総指揮を担当したことで、文学的魅力を原作に忠実に再現。
製作スタッフはかつてアカデミー賞などの映画賞を受賞した「パンズ・ラビリンス」のスタッフ。現実と幻想の世界を揺れ動きながら、ダークに描くにはこれ以上ないスタッフといえるでしょう。

少年の内面がスリリングに露わになっていく

© 2016 APACHES ENTERTAINMENT, SL; TELECINCO CINEMA, SAU; A MONSTER CALLS, AIE; PELICULAS LA TRINI, SLU.All rights reserved.
難病で余命わずかな母と暮らしている13歳の少年コナーは、祖母の下に預けられ、母との思い出に耽るようになります。ある晩、彼の前に怪物が現われ、これから彼は3つの「真実の物語」を語り、最後には4つ目の物語としてコナーの物語を語るよう要求しました。そしてそれは、コナーが隠している「真実」でなければならないというのです。嫌がるコナーをよそに、怪物は夜ごと現われては物語を語り、コナーは物語によって感情を突き動かされていきます。迫りくるその時まで葛藤に翻弄され、ついに彼の内面深くに隠されていた真実へ…
コナーを演じるのは、「PAN ネバーランド、夢のはじまり」のルイス・マクドゥーガル。怪物はリーアム・ニーソンが声を担当し、モーションキャプチャーにも挑みました。

少年の激しい葛藤に惹きつけられていく感動的名作

すでに公開されていた欧米では絶賛で迎えられ、そのストーリーテリングの重厚さと、残酷ながらも美しい映像表現が評価されました。彼の複雑な家庭環境という現実と、怪物によって語られるファンタジーはお互いが入り混じりながら、コナーが語る真実へと向かいます。アニメ表現や3DCGを駆使した芸術映像美は、コナーの内的葛藤へと私たちを魅了しながら引き込むようです。
最後には思いもよらなかった感動的結末が待っている本作。今までとは違う「少年と怪物」の物語を求めている方ならきっと、涙なしには見られないはずです。

怪物はささやく
■監督
J.A.バヨナ
■キャスト
ルイス・マクドゥーガル、フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーバー、リーアム・ニーソン(as怪物)
■劇場公開情報
6月9日(金) TOHOシネマズ みゆき座 他 全国ロードショー

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