ネーミングを変えたら売上17倍!「まるでこたつソックス」の渋すぎたターゲット秘話

商品ヒットの鍵となる”ターゲット”設定。しかし、一度決めたターゲットを変更するのは勇気がいることです。2015年より、LOFTや東急ハンズで密かに人気となった靴下がありました。その名は「まるでこたつソックス」。発売当初は、なんとも渋いネーミングがついていました。

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その名も「三陰交をあたためるソックス」。なんとも渋い、機能を全面に押し出したネーミングとデザインです。しかし、商品としての自信とは裏腹に、売れ行きは伸びず……。ところが、中身はそのままに、〇〇と〇〇を変更するだけで、東急ハンズやLOFTでも注目商品となる大ヒット商品に! そこには一体どんなアイデアがあったのでしょう?

ターゲットを30歳も変更!

2013年、靴下専業メーカー「岡本株式会社」の渾身の商品として誕生した「三陰交をあたためるソックス」は発売当初のターゲットは冷えになやむ”60歳前後”。冷え対策靴下として特殊保温・発熱素材を使用した機能性抜群な渾身の新商品でしたが、思うようなユーザー獲得には至りませんでした。

 

そんななかメーカーが考えた打開策は、”思い切ったターゲット層の変更”。商品はそのままに、なんとメインターゲットを従来より30歳ほど若い、”冷えに悩む20~30代の女性”に変更したのです。
この大胆な変更に伴い、老舗メーカー岡本はその後の大ヒットを決定づける、もうひとつの打開策に踏み切ります。

 

感覚に訴える”ネーミング”と、あえて中身のわからないパッケージに変更

ターゲットの変更に伴い、なんと商品の名前までも変更してしまったのです。その名も「まるでこたつソックス」。もとの名称「三陰交をあたためるソックス」と比べて、私たち日本人をホッとさせるネーミングです。
そしてそんなイメージの変化と併せて、リニューアルしたパッケージがこちら。

「靴下の機能を伝える」ことから、「消費者にわかりやすい商品コンセプト」への大胆な変革。
以前のものより格段にお洒落になったパッケージは、サプリメントをイメージした袋入りを採用。注目スべきは、「商品に触れられない、見えない」という靴下のパッケージとしてはマイナーなデザインに挑戦したこと。
「商品化まで6カ月を費やし、その間何度も消費者インタビューを重ねました。しかし、業界では珍しいパッケージなので、消費者に受け入れられるかとても心配だった」と担当者は語ります。

大胆な企画力が生んだ大ヒット

「まるでこたつソックス」は、東急ハンズやLoFTでたちまち人気商品に。開発チームが諦めずに発想を変えた”企画力”が功を奏しました。諦めかけた仕事を成功させるアイデアは、私たちはのなかにも眠っているかもしれません!
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