30分企画MTG。ツクルバのリノベーション物件「ツクルカモ」会議に参加しました

企業秘密といっても過言ではない”企画会議”。実際、どんな雰囲気で行われているの? どんな会話が飛び交っているの? 中古物件をどのようにプロデュース・作り上げるかの方向性を決定する「ツクルカモ」会議に参加してきました。

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写真左:カウカモ事業部エージェントチーム 大川さん
写真中央:物件プロデューサー 若菜さん
写真右:設計、デザインのエキスパート 田村さん

(株)ツクルバが運営する「一点もの」の住まいに出会おう。をキャッチコピーとした、中古リノベーション住宅の売主・買主をつなぐ流通プラットフォーム“cowcamo”。売主より引き受けた物件を、土地や広さ等から分析し「一点もの」にリノベーションする物件プロデュースも行っています。
今回は物件プロデュース振り返りとして30分で実施された「ツクルカモ」会議に参加してきました。

デザインと使い勝手の、絶妙なバランス設定

“cowcamo”には、どういうターゲットが多いんだっけ?

よくお話をいただくのは、ご結婚をきっかけに新居をさがしている、もしくは家族が増えて引っ越さないといけないけど広いところに住もうとすると賃料の負担が大きい。という実情があってくる方ですね。

ただ、家族と一口にいっても実態はバラバラだよね。

確かに。同じファミリーでも子育てを優先して考えている人と、貪欲にいろんな情報を入れたい思考が強い人では必要とされる間取りも変わる。後は住む場所と時代によっても間取りとスタイルが変わるよね。

広いリビングが良いという希望は多いですけど、昔はキッチンが奥まっていてて分離されていたけど、そこから変化をして対面キッチンになって……。今はリビングの中にとけこんでいるスタイルが主流だからという背景はありますよね。とはいえ、アイランドキッチンだと機能を気にする人(水はねや油ハネ)は一定いますし。

デザインと使い勝手のバランスは難しい。多少無茶してもカッコイイほうがいいという人もいれば、安全や機能面を重視したい人もいる。エージェント視点で見ると、それは土地に左右されるの? 都心に寄った方が無茶してもデザインを重視するお客様が多いイメージ。

あー……そうかも。都心の物件数の方が圧倒的に多いから、ということもあるけど場所と好まれるデザインに関係はありそうですね。

この物件がここにある「理由」

全部のお客様をターゲットと置いてしまうと、結局誰にも向いていない物件ができあがってしまう。場所と建物のキャラクターと、物件自体のキャラクターがその街とフィットしていて、内装もそこで楽しく暮らしてくれるであろう人を見極めて徐々に絞りこんでいく作業がターゲット設定だと思ってる。

内装に対してストーリーを設けて、話ができる物件はなかなかないもんね。

チーム一丸となって、お客様に対するイメージを一緒にふくらませながら作っていくのは面白い。実際のお客様はそこにはいないけど、いるという想定で話をすすめていく。エージェントは情報を持ってお客様と関わっている方々なので、そういう所の意見を反映させながらやっていくのは設計の面白みもある。

リノベーション物件が多くなっている今、この物件がここにある理由というのを持っている物件はほとんどなくて。別に違う場所の違う物件にこの部屋があっても成り立つという、物件がほとんど。この街のこのマンションにこの部屋が出来上がっているという強い理由をつくりたい。それがお客様に選んでいただく強い理由になると思ってるんだよね。

後は、実際に住んだ時の生活が想像できるかも大事ですよね。

そうだよね。例えばデザイナーが100平米のワンルームを提案してくる。それってすごいカッコイイけど、生活の想像は難しいもんね。もしそこで勝負がかけられるのであれば……という可能性も含めてジャッジをどうふるのかというのを意見のぶつけあいでみつけていきたい。最近、勝負をかけた物件ってあったっけ?

今年印象に残っているのは、白金高輪の物件かなぁ。

僕も印象に残っていますね。白金高輪って、空港に行きやすくアクセスの良い場所。だからペルソナを出張が多い人、旅が好きな人にしたんだよね。そこで、部屋の中に滑走路デザインを作っちゃおうという提案をしてみました。

突飛ではあるけど、ストーリーとして筋が通っているので採用。

結果、唯一無二の部屋ができて、お客様からの評判も良かった。申し込みを一気に5組いただきましたもん。

ふりきれた提案の時は、そのバランス感をどうとるか。住み手側のイメージがつかないと購入まで至らない。実際キッチン周りの話しはあっちこっちいったよね。生活の中のイメージをみんなで想定させながらシュミレーションして。

普通に考えたら、ここに2部屋作るだろうという間取りの想像ができました。でもそうすると、リビングが細い空間しかとれない。それって気持ち良いかといったらそうではない。そこで振り切った間取りにはなるけど、入ると大きなLDKがあって、間仕切りには大きなガラス戸。窓の外に見える緑が素敵な場所だったので、家に入ると滑走路の先に大きなガラス越しに緑が見えたら良いだろうなぁと思って。

内見のお客様が部屋に入った瞬間に「ワッ」と思っていただける。内見の時間は1時間程度。その僅かな時間の中でいかにお客様に魔法をかけるか。ここに住みたいって強く思っていただけるかが勝負。いかにそういう見せ場をつくるかは大事ですよね。

この物件には旅という大きなテーマをおいたよね。KWは「旅」「ターミナル」。海外寄りのゆとりのある間取りをベースに、詰め込み型ではなく後でも変えれるような間取りを想定していました。

洋服ブランドとのコラボ物件はどうでした?

思いもしない展開に広がる可能性があるなと思ったかな。

ブランドの世界観を物件に反映することと、実際にある場所に対するニーズとのバランスが難しいし面白いですよね。今回のブランドターゲットが30才を切るくらい。軽やかなカジュアルテイストだったんです。一方物件の場所は神楽坂なので、ちょっとブランドイメージとは距離があった。

とはいえ物件としてまとめなくてはいけなかったので、ブランドの世界観を押し出したデザインにしてみましたね。

ターゲットの設定は難しかったですよね。結果、当初の予想とは異なる方に購入いただきました。

結果論になってしまうけれど、誰か1人に購入いただければ良い。だから想定ターゲットの間口を広げれば広げるほど、エッジは失われていくし。かと言ってエッジを絶たせすぎて小さいところだけを狙いにいくのも怖いところではあるし……。そのバランスをどうとるかが悩むところだし、面白いよね。

正解がないからこそ、こだわりを

壁面の色を決めるのも悩みますね。

壁面の色を決める、カラーチャート

デザイナー側は、カッコイイけどちょっと重ための色を選ぶ時もしばしば。そんな時はすかさずエージェント側が「いや、でもファミリー需要もあるので……」という会話が重ねられるよね。後は、時代で流行りの色があるからショップなどもみて時代の空気を参考にしていることもありますね。

フローリング用の床材や、壁のアクセントになる造作壁も提案します。デザインと使い勝手のバランスはここでも意識するポイントですね。

企画~設計までは大体1ヶ月くらい。余裕があるスケジュールではないけれど、意見を重ねることを大事にしています。正解がないからこそ、会話を重ねていきたい

エージェントも自分が企画に入った物件の方が、愛情を持って説明しやすいですね!

それぞれの領域のプロフェッショナルが意見を重ねて、正解を作り上げていく「ツクルカモ」会議。30分という短い時間の振り返り会議でも、仕事の面白さや熱量が伝わってきました。

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写真/野中香織
文/佐武麻美