きらめく女(ひと)「いばらきベーグル」中村由紀子さん

仕事に家庭に、毎日を一所懸命に生きている女性たち。ほかの人たちは、どんなふうに仕事と向き合っているのか、気になったことはありませんか。夢や願いををもってきらきら働く女性たち。今回は、子どもにはきちんとしたものを食べさせたいと、材料にとことんこだわった「いばらぎベーグル」を立ち上げた中村由紀子さんを紹介します。

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子どもにはきちんとしたものを食べさせたい。その想いから。

「いばらきベーグル」は、主原料の粉だけでなく調味料や酵母にもこだわって、ひとつひとつ丁寧に手作りしているベーグル屋さん。生地に練り込む野菜にも、そのベーグルを使って作るベーグルサンドにも、農薬不使用・有機栽培された地場野菜が使われています。由紀子さんがそこまで食材にこだわったベーグル屋さんを旦那さまと始めたのは、10年以上前。子どもにはきちんとしたものを食べさせたい。その想いから、お店を始めた由紀子さんのお仕事をご紹介します。

もともとベーグルを食べることが好きだった由紀子さん。お子さんを身ごもっているとき、つわりからお米を食べるのがつらくなり、代わりにベーグルを食べ始めました。実は、栄養士の資格ももち、食に関心が高い由紀子さん。材料がシンプルなベーグルを、自分で作り始めたのです。やがてお子さんが生まれ、中村さん夫妻は、わが子に食物アレルギーがあることを知ります。食べ物が限られてしまうお子さんのために、食べ物についていろいろ考え始めた夫妻。農薬のこと、添加物のこと……考えれば考えるほど、お子さんに安全なものを食べさせたいという気持ちが強まり、ついに手作りベーグルの販売が始まります。「夫婦でいつか一緒にお店をやりたいね。」そう言っていた夢は、お子さんのアレルギーをきっかけに、第1歩を踏み出したのです。

販売を始めるにあたり、小麦粉の種類や玄米粉の配合など、試行錯誤を繰り返し、やがて納得する味にたどり着きます。栄養士目線で作ったベーグルは、味や食感だけでなく、栄養バランスもきちんと考え
られています。こだわって野菜を作っている方が近所にいる環境のため、生地にねりこむ野菜も新鮮で安全なものにこだわることができました。初めは、商品を雑貨屋さんのレジ横に置いてもらってのスタート。やがて、旦那さまがHPを開設し、ネット販売の土台を作ります。夫婦二人三脚でのスタートを切ったのです。

ネット販売への挑戦

最初は、直接商品をお客様に手渡しできないネットでの販売をためらったというほど、正直に商品を扱っていらっしゃる中村さん夫妻。「本当においしいこのベーグルのよさが、ちゃんと伝わるのだろうか……?」しかし、不安を持ちながらも始めてみると、うれしい便りが届くようになります。「普段は野菜を食べてくれない子供が、こちらのベーグルはおいしそうに食べてくれます。」「アレルギー体質の子供と同じものを一緒に食べて、心からおいしいと思えたことがうれしかったです。」ネット販売では、定期便を取り扱っているため、長いお付き合いになるお客様もいらっしゃるので、メールでのやりとりも楽しいといいます。

手渡しをすることができる実店舗の立ち上げ

やがて、実店舗を構えます。新鮮野菜を練り込んだベーグルに新鮮野菜をはさんだベーグルサンドも手渡しで販売できるようになりました。しかし、新鮮な野菜を使用するということは、天候に左右されることも多く、予定していたものが手に入らないなどの苦労もあるのだとか。マンネリ化を防ぐためにも、野菜リストを農家さんからいただいたり、スタッフにアイディアをもらったりしながら、メニュー開発も続けなくてはいけません。

小さいお子さんを抱えながらのお店の立ち上げは大変だったと想像できるのですが、それを感じさせない由紀子さん。好きなことを仕事にするのは、周りが思っているほど楽しいことばかりではないと思います。しかし、店舗を構えたり創設からのスタッフが独立したりするなど、うれしい進化を遂げてきた「いばらきベーグル」。新鮮野菜をサンドした焼き立てベーグルサンドを店先ですぐに味わってもらえるようなスペースを作りたいと、由紀子さんの夢はまだまだ広がります。

いばらきベーグル
茨城県守谷市けやき台6-9-12
TEL : 0297-23-5133
営業日: 火・水・木・土
    11:00~18:00
公式サイト