懐かしくて、切ない。夏に観たいノスタルジックな映画5選

土手の上を通る自転車、蝉の鳴く声、風鈴とスイカ……。 夏という季節はなぜか子どもの頃を思い出し、懐かしくなる季節です。どうせなら、この想いにどっぷりつかってしまいたい……。 そこで、懐かしくて心地よい切なさのある、夏の田舎を舞台にしたノスタルジックな映画5選を紹介します。

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1. 『過ぐる日のやまねこ』

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『過ぐる日のやまねこ』は田舎町の淡々とした日常を切り取ったような、懐かしさを感じられる映画です。

STORY

ガールズバーをクビになった21歳の時子は、ふらっと自分が生まれ育った田舎町に行くことに。

そこである男子高校生と出会い、徐々に心通わせていきます。2人には大切な人を失ったという共通点があり、乗り越えられずにもがいていたのでした。

そして彼らは森にいるというやまねこを探しに行って……。

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自転車で田舎の道を行くシーンや、川でお互いに水をかけ合うシーンなど、夏らしさ満載の映画。

田舎の風景が、懐かしさを感じさせてくれます。小説のような淡々とした静かな空気の中で、”やまねこ”というミステリアスな要素が光る作品です。

2. 『スープ・オペラ』

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スープ・オペラ』は阿川佐和子さん原作の小説を映画化した作品です。

STORY

一緒に暮らしていた叔母が突然嫁入りすることになり、ひとり暮らしになってしまった女性、ルイ。広くなった彼女の家に突然やってきたのは、謎の初老男・トニーと、食事会で出会った年下の康介。

「スープが好き」という共通点を持つ3人の、不思議な同居生活が始まった。

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草むらの中に立つメリーゴーランド。そこで男がアコーディオンを弾いている象徴的なシーンから映画は始まります。

幻想的な場面が多く、レトロなノスタルジーさを感じられる作品です。名前のない関係の3人が、どのように交流していくのかが見どころ。

3. 『ジェニファ 涙石の恋』

ジェニファ 涙石の恋』は、日本に留学したことがある主演のジェニファー・ホームズの実体験をもとに作られた映画です。

STORY

寺に居候をしている隆志と、そこにホームステイで訪れたジェニファ。

はじめは彼女に心閉ざしていた隆志ですが、ジェニファの屈託なく接する様子に徐々に心開いていき、2人は交流を深めます。しかしそんななか、ある”事件”が起きてしまい……。

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田舎の寺で芽生える恋の物語。トウモロコシ畑で追いかけっこをしたり、川で遊んだり……。ベタな青春要素がストレートにときめかせてくれます。

畑をバックに映されたジェニファはとても美しく、異国の映画を観ているよう。色鮮やかな映像にも注目です。

4. 『歩いても 歩いても』

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歩いても 歩いても』は『誰も知らない』や『海街Diary』などを手がけた是枝裕和監督の作品です。

STORY

兄の命日に、妻と義理の息子と共に帰省した良多。姉一家も帰省して、久しぶりに大人数で食卓を囲むことに。

しかし15年経った今も兄の死を引きずっている様子の両親に、良多は複雑な気持ちを抱えます。

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あまりにリアルな家族の会話、心理描写に、思わず観入ってしまう作品。

嫁の不満、息子を亡くした母の狂気、プライドの凝り固まった父……。帰省するのが億劫と感じている人にぜひ観てほしい映画です。

ただ最後には、家族は面倒くさい部分もあるけれど、結局憎めない存在なのだと思えるはず。

5. 『西の魔女が死んだ』

西の魔女が死んだ』は小川洋子さん原作の小説を映画化したものです。

STORY

学校に馴染めないマイは、息抜きのために”西の魔女”こと母方の祖母が暮らす田舎へと預けられます。

そこでマイは”魔女の修行”としてジャム作りや畑作り、そして一番大切な「自分で考えて決めること」を教わり、ゆっくりと成長していくのでした。

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外国のような畑や森の風景が美しい作品。とくにジャム作りやシーツをラベンダーの上にかけるシーンからは、自然の中で暮らすことの楽しさが伝わってきます。

西の魔女とマイの心の交流は胸をしめつけるものがあるので、おばあちゃんっ子にはとてもおすすめできる映画です。

田舎の風景は最高にノスタルジック

どれもとてもノスタルジックで夏が愛しくなる作品ばかり。

今年の夏は帰省する予定がなかった人も、もしかしたら故郷に帰りたくなるかもしれません。

(文/表ひつじ)