夏のラヴァーズ・ダイアリー。私と彼と、ふたりで作れるおいしいレシピ

今日は彼と久しぶりに会える日。 最近ずっとお互い仕事で忙しかったから、ふたりでゆっくり過ごせるのがうれしくて、少し前から「何しよっか?」なんて話してた。 食べることが大好きなわたしたちだから、何かおいしいものを食べようって話に。「それならさ、ふたりで作るのはどう?」……提案したら、見事オーケー。 8月になってますます暑くなって、太陽もやる気満々。おかげで、この頃ちょっと夏バテ気味。 だから今日は、夏野菜をもりもりいっぱい食べる日。 夏を思いっきり楽しむためにはパワーをつけないと! プールも海も、フェスにも行こうねってわくわくしてるんだから! ……意気込んでいたら、ちょうど彼が来たみたい。

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まずは、トマトとズッキーニの冷製パスタ。

ズッキーニは1センチの角切りに。簡単だからこれは彼の担当。ちゃんと左手を猫の手にして、サクサクと切ってくれる。

トマトはわたし。ぷっくりと膨らんだ実をつるりと湯むきしてから、2センチくらいの角切りに。

切ったズッキーニをレンジで加熱。「熱いから、危ないよ」って、彼がレンジから取り出してくれた。たまにこういう優しさを見せてくるのが、なんか、くやしい。

ズッキーニ担当なんだからドキッとなんてしてあげない(ほんとはうれしいけどさ!)。

パスタをゆでて、氷水で冷やす。くるりと回してお店みたいに盛り付ける。

真っ赤なトマトを散らしてあげると、まるで太陽みたいで、食べる前から元気になれそう。オリーブ油、塩こしょうで味をととのえて、完成。

彼がトマトをひょいっとつまみ食いして「うまいよ」って笑ってて、わたしもつられて「ほんと?」なんて、笑ってしまった。

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次は、かぼちゃのサラダ。

かぼちゃはザクッザクッと適当な大きさに。意外とかたくて、ふんと力を入れて切ろうとするわたしから、するりと彼が包丁を奪う。

「だから、危ない」ってさっきより強めに言って、簡単にザクザク切っていく。何だか男らしくて、うっかり見惚れてしまった。危ない。

……こっちの方が、危ないじゃん。

切ったカボチャのわたと種を取って、さっと洗う。

ラップでふんわり包んでレンジで加熱。やっぱり彼が取り出しくれて、わたしがフォークでつぶしてく。カボチャの甘いかおりがふんわり。彼の目を盗んでひとくちいただき。

ほくほくだ。あまい、おいしい。しあわせ。

マヨネーズであえて、塩こしょうをしたらできあがり。

「上手につぶせてよかったですね」って彼が言うから、「ばかにするんじゃない」って、コツンと軽く叩いてやった。

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ラストはとうもろこし!


皮を1枚だけ残してゆでると、ジューシーなままゆで上がるんだって。

とうもろこしがひたひたになるくらいの水と、塩を大さじ二杯ほど、鍋に。沸騰したらとうもろこしを入れて、10分くらいゆでるだけ。中火から弱火のあいだでね。

「このままでも食べられそうだな」ってとうもろこしをじっと見つめる彼。

「さすがに無理でしょ」って言い返すと、「何ごともやってみないと分からないよ?」だって。

「仕事もそうでしょ? いつも”まずはやってみる!”ってメラメラ燃えてるの、どこの誰だっけ?」って言いながらニカッと笑うし、「頑張ってるの、知ってるよ?」なんて真剣に言うから、この人はほんと、もう、ずるい。

できあがった料理をテーブルにならべていく。

緑、赤、オレンジ、黄色。夏が似合う色たち。

いつもよりちょっと遅めの、ふたりのランチ。


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「ズッキーニも、トマトも、カボチャも、とうもろこしも、ぜんぶ夏の野菜なんだよ。カリウムがむくみを防止してくれたり、リコピンが血液をサラサラにしてくれたりするんだよ!」って、意気揚々なわたし。

「分かったから、いただきますしよ?」って、待ちきれずにもうフォークを持っている彼。……なんか可愛い。

夏にしたいことを話しながら、ゆっくり時間をかけて食べ終えた。

「まだ時間あるし、どっかちょっと寄ってく? 花火の前に」

そう、今日はふたりで花火を見に行く日。

「じゃあ、デザート食べに行こ!」
「まだ食えんの?」
「女にとってデザートは別腹なんですー!」
「はいはい、分かったから。早く支度して?」

そんなやりとりが、いつものふたり。

だけど、夏野菜をいっぱい食べた今日は、いつもより元気。

なんだかアクティブな気分だから、浴衣じゃなくてTシャツとデニムにして。ピアスはビーズがゆらゆら揺れて、太陽に反射するとキラリ、虹色。

たくさんたくさん、動きたくなる。

まぶしい太陽に照らされながら、夜の花火を楽しみに向かう。

カラダにいいものをたっぷり食べて、手を繋いだわたしたちは、きっと太陽が似合うふたりになっている。

(文/榧野文香)