母親だって社会の一員でいたい。専業主婦を経て、いざ社会復帰したいけど……

専業主婦になってからもうすぐ丸3年。 退職して間もなく出産や育児に追われ、その3年という月日も過ぎてしまえばあっという間だったけれど、もうそんなに経ってしまったのかと焦りを感じています。 持っている服を見れば通勤に使えるようなものはないし、パソコンを開けば「あれ…このショートカットキーはどうだったっけ…」という事が多々あります。 もう完全に母親カラー一色になってしまったんだなとしみじみ感じます。 人生最後と決めている3人目の出産を間近に控え、同時に社会復帰への道を意識し始めた今日この頃。妊娠を機に産休・育休ではなく退職という道を選んだ私ですが、ブランクが長くなればなるほど本当に社会復帰なんて可能なのだろうかと不安が大きくなっています。 今回は専業主婦を経験して社会復帰を考えた時、何に対して悩みや不安が生じるのか、まさにその渦中にいる1人として思いの丈を書いてみました。

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働きながら子どものフォローはどこまで可能? 母親の葛藤

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これまでにも書いてきましたが、現在私には2歳と1歳の息子がいます。そして10月にはもう1人の我が子が誕生します。長男は今年で3歳となり、現状からすると来年4月から幼稚園へ入園となります。
今のところすぐに働く目途が立っていないので入園を前提として説明会へ参加していますが、幼稚園の保育時間は9時から14時までのたった5時間。さらに長男と次男は一歳違いなので芋ずる式に入園となります。お迎えの時間を考えると外に出て働くことは難しいところです。
仮に途中から働き始めて運良く保育園に入れたとしても、せっかく慣れた場所や友達と引き離してまた新たな環境に慣れさせるところからスタートです。我が子の順応性がどれ程のものか分かりませんが、幼少期にあまりストレスとなる要因を与えたくはありません。
そうなると働き始めるのは何年も先の話。ベストのタイミングとは一体いつなのだろうかと躊躇してしまいます。

とある子育てサイトで、復職を機に子どもを保育園へ入れたけど、仕事と家事・育児に追われて子どもとゆっくり触れ合う時間が取れず、気づいたらチック症になっていたという記事を読んだことがあります。
それが全ての家庭に起きている問題ではないということは分かっているのですが、これから社会復帰を見据えている立場の人間からすると不安を感じざるを得ないものでした。
でも、現状を大きく変えよう、変えたいと思っているのですから行動しないことには始まりません。覚悟を決めて、夫婦の連携をしっかり取ってお互いにフォローし合うことがとても重要だなと想像を膨らませているところです。

 

母親だって社会の一員でいたい! でも世の中からは望まれてない?

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3年前、ある女性との会話の中でこんな話題が出てきました。
当時私は妊娠8ヶ月。当然、彼女は私が妊娠中であることを知っています。彼女が以前働いていた会社は外資系企業で、時短で働くお母さん社員が多く在籍していたようです。
私が退職する旨を告げていたからかも知れませんが、彼女はこう言いました。「人より遅く来て早く帰る。子どもが病気になったら休める。それで給料貰ってせこいと思わない? 旦那の稼ぎがあるんだから辞めればいいのに」と。「え!? そんな風に思われちゃうの……」とかなりショックでした。

いわゆるパワハラによって退職させられたママ友さんもいます。その方は産休を取得し、間もなく復帰という頃に会社と連絡を取ったところ、「小さい子どもがいて本当に働けるのか」「子どもが病気にかかったら休むのか」などとかなり質問攻めにされ、そんなに言われたら辞めるしかないじゃんと、その電話で「辞めます」と告げたそうです。

実際に自分が働くことを考えた時、3人子どもがいれば1人が風邪を引くと全員に蔓延する可能性が高いし、病児保育をやっている施設が非常に少なく、常に満員でキャンセル待ちが出るほどとニュースで見たことがあります。
その場合、実家が遠方などで周囲のサポートを頼れないとなると、やはり休まなければならない時がちょくちょくあるのだろうと思うのです。それで社内の人間関係は良好に保てるのだろうかと気になってしまいます。

ネガティブな部分だけを探り出すと何も進まないし、「じゃあ別に無理して働かなくていいんじゃないの?」という意見もあるでしょう。一方で、今の仕事が好きだから働き続けたいという方、役職があってキャリアの道を閉ざしたくないという方、母親になっても働き続けたい理由も人それぞれあると思います。特に大きいのは、リアルな話ですが、子どもの養育費用が必要だということです。

どの先輩ママさんも口を揃えて言います。「中学以降はそれまで以上にお金がかかる」と。確かに私自身も4人きょうだいだったし、私立の大学へ進学したことで両親にはかなり負担をかけました。主人に関しては高校から私立に入り、さらに野球部に所属していたため学費はもちろん部費もかなりかかっていたと義理の両親から話を聞いたことがあります。
主人も私も、やりたいことがそこにあったから両親のサポートを得てその道を選択することができました。我が子にも経済的な理由で道を閉ざしたり、否定したりということはしたくありません。

「ママさん大歓迎」という求人や「女性の社会進出を応援」などという文言を目にすることが多いのですが、現実的にはどれくらいのレベルで歓迎されているのでしょうか。新入社員を対象とした大規模な合同会社説明会があるように、専業主婦を対象にしたそれと同じものがあるといいなと最近思います。

 

働きたい母親の意思が尊重される世の中であってほしい

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ある日お昼の情報番組を見ていた時のこと。保育園活動に苦戦し、日本の保育事情に怒りを掲げているお母さんたちがゲストとして出演していました。ちょうど『保育園落ちた、日本死ね』というつぶやきがメディアでしきりに取り上げられていた時期です。
出演していたのは全員ワーキングママさんで、「保育園への入園が必要であるにも関わらず、基準が満たないとして役所で門前払いを喰らった」「申請したけれど入れず復職時期の目途が立たない」、さらには「会社から復職できないなら退職して欲しいと圧力をかけられている」といった悩みを抱えていました。
「働くお母さんって本当に大変だなぁ」と思いながら見ていましたが、番組から出された「保育園活動によって子どもを産んだことを後悔したことがありますか」という質問への回答をみて衝撃が走りました。

全員ではありませんでしたが、Yesと答えたお母さんが複数いたのです。

望んでの妊娠・出産であったはず。子どもだって望まれて産まれてきた存在であったはず。それなのに保育園に入れるか入れないかでお母さんの子どもに対する思いまでも変わってしまうという事実を目の当たりにして、自然と涙が溢れました。出産したことによって復職や社会復帰への道が閉ざされることがあって欲しくないという思いが改めて強いものとなった瞬間でもありました。

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働く事に対する考えは人それぞれ。全てのお母さんが必ずしもキャリア女性である必要はないと思います。しかし、子どもがいることをハンディーキャップと思わせるような社会では決してあって欲しくないと心の底から思うのです。

世の中には子どものため、円満家庭を築くためにも母親は家にいるべきという考え方も存在します。お母さんが働くことによって子どもの成長に悪影響が出るとか、家庭のことが疎かになって夫婦関係がこじれるとか、そういった問題はやってみてからの結果論の話です。
働きたい気持ちがあるのに何も行動せず、モヤモヤしているのは時間がもったいない。優れた能力の持ち主が潜在している可能性だって大いにあります。

何が正しいか、正しくないかではなく、母親という1人の人間がどう生きたいか、どうありたいかを尊重するための選択なのです。
自分がこうだと思う生き方は自分自身にしか分からないこと。働くという選択をすることによって様々な問題が待ち受けているかもしれませんが、絶対に乗り越えてやるという強い気持ちで前向きに将来を見据えていきたいものです。

皆さんは母親の社会復帰についてどう考えますか?