正しい洗濯講座5:シワをピンと伸ばすアイロンがけのコツ

シワのないシャツをピシッと着ていると、気持ちが良いし良い印象も与えられます。クタッとした服を着ていると、それだけで“残念な人”のレッテルを貼られてしまいそう……。「人は見た目が9割」とも言います。全7回でお届けする「正しい洗濯講座」、5回目は「上手なアイロンがけのコツ」をお伝えします

fashion

正しい洗濯講座、前回までのおさらいはこちらです。
正しい洗濯講座1:洗濯物に合った洗剤を使おう!
正しい洗濯講座2:衣類を長持ちさせる洗濯前のチェック&ケア
正しい洗濯講座3:洗濯機を賢く使うためのキホンあれこれ
正しい洗濯講座4:シワとニオイを防ぐ洗濯物の干し方

アイロン後は表面温度が下がるまで動かさない


shutterstock_111664325

衣類の素材である繊維は、「高温で変形し、低温で固定する」という特徴を持ちます。アイロンの熱と圧力で繊維を “正しい形”に整えて、その状態を固定させることでシワがなく、折り目のキレイなシャツになるのです。そのため、アイロン後は衣類の温度が下がるまで動かさないようにしましょう。動かしたときの状態で固定してしまっては、アイロンをかけた意味がなくなってしまいます。

早く温度を下げたいのなら、ドライヤーの冷風を当てるのがおすすめ。温風(熱)で整え、冷風で固定するのは、ヘアスタイルの“セット”と同じです。冷風を当てることで、アイロン後すぐに畳むことができますよ。

しっかり圧力をかける


shutterstock_445764754

アイロンは、ただスーッと滑らせるだけでは十分ではありません。シワを伸ばすのに大切なのは、熱を加え圧力をかけることです。そもそもアイロンは、英語の「iron」つまり「鉄」からきています。昔のアイロンは、家庭用も鉄でできていて重く、この重みがシワを伸ばす圧力となっていたのです。

今どきの“軽い”アイロンを使うときも、圧を加える必要があります。まずアイロン台に衣類を広げ、手でなじませたら、衣類を引っ張り、伸ばしながら、アイロンをギューッと押しつけましょう。特に綿のシャツなどは縫い目部分が縮んでいますから念入りに、しっかり圧をかけてください。

でも、ウールにこれはダメ! 
毛羽が寝てしまって、柔らかい風合いがなくなるどころかテカリの原因になってしまいます。ウールにアイロンをかける場合は、当て布用の白い布の上からかけるか、スチームアイロンを使うようにしましょう。

適した温度に設定する


shutterstock_243325828

衣類に使用されている繊維によってアイロンに適した温度が違います。アイロンをかける前に、タグの取扱い絵表示で確認しましょう。
2種類以上の素材でできているものは、適温が低い方の繊維に合わせて下さい。
目安として、綿や麻は高温に。毛・絹・ポリエステル・ナイロン・レーヨン・キュプラは中温。アクリル・ポリウレタン・アセテートは低温です。

水分を上手に使う


shutterstock_304167683

スチームアイロンを使うと繊維が変形しやすくなるので、シワが伸びたり、折り目が付きやすくなります。でも、変形しやすいということは、シワも付きやすいということ。アイロン後は水分をしっかり取ることを忘れないようにしてくださいね。

スチーム同様、霧吹きを使うのも有効です。スチームとの違いは、水粒の大きさ。霧吹きの方が水粒が大きいため、ウールのセーターなどの繊細な素材にはスチームを使いましょう。ウールはスチームアイロンを当てることでふっくらと仕上がりますよ。アイロンを1~2cm離して当てることをおすすめします。直接アイロンを当てて、綿シャツのシワをしっかり伸ばしたいなら、霧を吹いた後に少し時間をおいて、全体に水分が行き渡ってからドライでアイロンをかけてください。

スチームや霧吹きは、水を吸いやすい繊維では効果的ですが、ポリエステルのようにほとんど水を吸わない繊維での効果はほとんど期待できません。ポリエステルはもともとシワになりにくいのですが、念のため覚えておいてくださいね。

ジャケットやパンツは浴室吊るしでシワ取りできる


shutterstock_439144825

ウールのジャケットやパンツなど、大物のアイロンがけはちょっと面倒……。そんな大物衣類におすすめの、“手抜きシワ取り方法”があるんです。なんと、入浴後の浴室に吊るしておくだけ! 水分を吸ってシワが伸びます。しかも、臭いまで取れちゃう。例えばパンツのセンターにピシッとラインをいれるなど、翌朝必要なところだけアイロンをかければOK。ぜひお試しください。

コツを押さえてアイロン上手に

アイロンがけは骨の折れる家事のひとつ。でも、終わった後にピンと伸びたシワのないシャツを見ると、気持ちがよく、報われる気がすると思います。コツを押さえて、上手なアイロンがけをしてくださいね。